PS3は60ギガにそれほどこだわらなくてもいいと思いました。
プレイステーション(PS)3が発売されてから1カ月ほど過ぎた。ライバル機Wiiとは対照的にソフトがかなり伸び悩んでいることや、勝ち馬のハードにしか乗らない「ドラコンクエスト」シリーズの次回作がソニー陣営ではなくニンテンドーDSを選んだことなど、不安を抱えてのスタートになったように見える。
量販店など販売現場では、発売前からPS3に対する期待が乏しかった。ある全国チェーン店の店長は発売前、「PS3は利幅が少なく儲けにならない。当面はソフトも大ヒットを期待できないこともあるから、強気の態度で売り出せない『怖いハード』というのが本音。予想を超す不振で大やけどをしたXbox360のこともあるし…。それでも仕入れるのは『うちの店には入荷困難な商品もそろえる力がある』ということを示すためで、売り物というより客寄せの意味合いが強い」と教えてくれた。ちなみに任天堂については「WiiのほうがPS3より問い合わせが多いから積極的に売るつもりだが、年末商戦の大黒柱は勢いに乗っているニンテンドーDSで決まりでしょう」と見込んでいた。
とはいえ、市場では現在もPS3の品薄が続いている。大手量販店ではメーカー希望小売価格で販売しているが、中小になると5000円以上は高くなっている。HDD20ギガタイプは55000-60000円、オープン価格の60ギガタイプは6万円台後半からの攻防となっているらしい。60ギガは発売前から人気が高かったこともあり、なかなか店頭ではお目にかかれない。一方で20ギガは比較的容易に購入することができる。
僕は20ギガを買った。店に行ったらそれしかなかった、というのが最大の理由だが、1万円以上多く払うほどのメリットが60ギガにはないように考えたこともある。
60ギガと20ギガとの大きな違いは、HDD容量と、無線LANの有無だ。
無線LANについては、ケーブルを本体につなげられる環境にあれば問題はないし、PSPと連携した「リモートプレイ」は、いったい何が狙いなのかよく分からないのが現状。PS3をホームサーバーにしてPSPで動画や音楽を楽しむという手もあるが、PS3という化け物のような高性能ハードがありながら、同じ家の中で携帯型ゲームに夢中になる、というのはひどく滑稽に思える。家庭内でしか機能をフルに使えないのでは、携帯型ゲームに求められる姿に反するようにも思う。
というわけで、僕は無線LANは不要と判断した。
最大の焦点となるのがHDDだろう。60ギガと20ギガとの差は、一見すると決定的に見えなくもないし、1万円ほどの値段の差の根拠とも思える。
だが、20ギガは一生20ギガ、というわけではない。PS3のHDDは交換可能なのだ。
交換方法は、「ITmedia +D Games」内の「プレイステーション3のHDDを交換してみました」とまったく同じことをすれば、ものの数分で簡単にできる。
パソコンに詳しくない人は、対応するHDDに注意したほうがいいだろう。対応するドライブは、2.5インチ、シリアルATA規格のもの。HDDには3.5インチのものがあるし、インターフェイスも「シリアル」とは別に「パラレル」がある。回転速度もいろいろあるが、高速の7200rpmのものはあまり意味がなく、一般的な5400rpmタイプで十分だ。
HDDの価格は、60ギガが7千円、120ギガが1万2千円、160ギガなら1万7千円程度。これらを見ると、HDD容量を重視するのであれば、PS3は20ギガタイプを購入し、市販の大容量HDDと交換するほうがずっとお買い得になる。僕は120ギガのHDDを導入した。
もっとも、HDDを多く必要とする事態は、今のところ起きていない。ゲームのインストール(リッジレーサー7)では約5ギガを要する程度で、動画などの配信は本格化にほど遠い状況だ。
オレ流にカスタマイズできるのも、PS3の楽しみ方の一つかもしれない。ゲーム機として楽しみきれないのが残念だけれど…。
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